人生は沼だらけ

20代オタク女子のひとりごと/フィギュアスケート、昭和アイドル、Kinki Kids、ミュージカルなど

幻のようだった、高橋大輔「選手」ーー全日本選手権観戦記

こんばんは!
遊です。仕事納めてきました!
もうすぐ2018年も終わる今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか。


さて!わたくし!


12/24,全日本選手権男子フリーを母と観戦しました!(ペアフリーは諸事情で見れず…悔しい)


全選手ひとりひとりの魅力を再発見でき、改めて生観戦の良さを実感しました。


そこで、どうしても、忘れないうちに書きとめておきたいことがありました。


それは、高橋大輔選手のことです。


まずは、そのことだけ書かせてくださいませ。



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フィギュアスケートを好きになるきっかけのひとつが、高橋大輔選手でした。


トリノの頃に名前を知り、バンクーバーのフリー「道」に感動した母からのメールでより気になり、Bluse for Klookから、徐々に高橋選手を好きになりました。


極めつけはソチのシーズン。母と一緒に、お茶の間からひたすら応援しました。
代表に選ばれたときは、母と抱き合って喜びました。


気がつけば彼のファンになっていたので、ここが好きになった決め手!瞬間!みたいなのはないのですが……。


彼のダンサブルな上半身、音を細かく拾うスケートがとにかく魅力的で、私好みでした。

どんな曲も表現しきってしまう高橋選手。

男子の選手では一番好きでした。



2014年10月、彼が引退した朝は、母とともに泣いたのを覚えています。



…引退後、彼が出演したクリスマスオンアイスには、二年連続で行きました。

Love on the Floorも見に行きました。

…DVDもたくさん見ました。

Zeroもできる限り見ました。



彼を第二の人生を応援することは、とても楽しかったです。

でも、心のどこかで、


「現役の大ちゃんを生で見たかったなぁ 」


と感じていました。







2018年7月。


夢のような出来事が起きました。



高橋大輔、現役復帰。




嘘かな?と何度も思いましたとも。笑


でも、夢ではなかったのです。


高橋大輔「選手」を、大ちゃんの現役を、追うことができる……その時が来たのです。




高橋選手が出場できることを信じて←ダメ元で申し込んだ全日本選手権


今まで一度も応募したことがなかった全日本選手権……ビギナーズラックとでも言うのでしょうか、ペア/男子フリーの日が、当たったのです。





…その日は、あっという間に来ました。



6分間練習前の選手紹介。


ラクタブドームのめっっっちゃ後ろの席で、挨拶する大ちゃんに向かって、母と二人、D1SKのタオルバナーを振る……。


実に不思議な体験でした。


だって、「選手」の高橋大輔を、生で応援できるなんて、思いもしなかったのですから。




……宇野選手の演技が終わり、高橋選手の出番がきました。



夢にまで見た、高橋「選手」のフリーの演技。


夢にまで見た、「競技会」で「大ちゃんがんば!」と叫ぶこと。



……そのスタートポーズのあまりの美しさに、息をのみました。


今でも、はっきりと、この目に焼き付いています。



4回転トゥーループへの挑戦、いつもテレビで見ていた「ふわっと軽くて美しい」トリプルアクセル、唯一無二のステップとコレオシークェンス……。



そして、体力不足からくるラストのふらつき。笑




高橋選手の四分間は、あっという間に、終わってしまいました。





…高橋選手は、幻のようでした。


本当に滑ったのだろうか?というくらい、あっというまに現れて、あっという間に去っていってしまいました。



でも、確かに、高橋選手の滑りは心に、刻まれていました。



音楽と一体になった、ダンサブルなスケート……目を瞑ったら、すぐに思い出せます。



さすがに、全盛期のスケートではありませんでしたけれど。笑

ラストもふらつきましたけど!笑



それもひっくるめて、ぜーーーんぶが最高でした。


ステップとコレオシークェンス、ほんっっっとうにかっこよかったああああ!!




次のジャンプが成功するかなというハラハラも。
ふらつきを見て「何やってんのw」と思えることも。



彼が「現役」だからこそ味わえる感情です。



そんな感情を味わうことができて、私は幸せでした!


そして何よりも、もう叶わないと思っていた夢……。



高橋大輔「選手」を生で応援すること。



叶えることができました。


まだこれからも応援できそうなのも、とても嬉しいです。




大ちゃん、現役復帰してくれてありがとう。

二位おめでとう。



とっっっても、素敵でした!



これからも、高橋選手を、応援していきます。



高橋選手のスケートが、大好きです。






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次回あたりで、二人の推し選手についても書けたらなぁと思います。


ご覧いただきありがとうございました✨


それではまた〜!


2018.12.27

紀平さんの衝撃と、愛しのリーザ〜NHK杯観戦記〜

ボーナスが出てほくほくしています。
街全体が浮足立ってきましたね!


こんにちは、遊です。


ここ数回、私のアイドル趣味にお付き合いいただきありがとうございます!


今回は!!ついに!!!



NHK杯観戦記です!!!(パチパチ)



※自身の記憶力のNASAもあり、女子シングルがメインです。ペアとダンス無さすぎて申し訳ないくらいです。男子シングルは量はあるけど、女子シングルのほうが濃厚です。(?)すみません。

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…さる11/10,私はNHK杯を観戦しに、広島へ行って参りました。


目的はただ一人、と言っても過言ではありません。



ロシアの女子シングル選手、エリザヴェータ・トゥクタミシェワ選手です。



2014年のスケートアメリカから、ひっそりと彼女を応援していた私……。


ドリームオンアイスやジャパンオープンで彼女を見たことはありましたが、公式試合を見たことはありませんでした。


アサイン発表を見た私は、NHK杯にリーザが来ると知り歓喜


日程は少々ハードでしたが、無理にでも行くことを決めました。(後にこれが月末の発熱の原因になったことは言うまでもない)



11/10、アイスダンスのリズムダンス/ペアフリー/男女シングルフリーという激熱な日のチケットを無事手に入れた私は、広島へと向かいました。



当日は新幹線が止まったのち遅れてしまうという出来事があり、小松原&コレト組はじめとするダンス5組が見られないというハプニングがありましたが……


無事アイスダンス後半グループから観戦することができました。



アイスダンスはなんといっても皆さんエッジワーク、身体の表現が抜群です。


もっともっと、生でアイスダンスを見たいと思いました。

個人的にはホワベイとワンリウ見れて嬉しかったです。

ホワベイはかっこよく、ワンリウはエレガントでした。



ペアは須崎・木原組に一目惚れ!二人の間に流れる空気がたまらなく良かったです。

サイドバイサイドで跳ぶ3Lz美味しいです。

これからいっぱい応援したいと思いました。


ペア、やはり優勝争いの組はすごいですね。
ツイストがいとも簡単に行われるというか…プログラムに溶け込んでいることに驚きでした。

クリーンなスロートリプルは圧巻でした。
タラダニ組、ペンジン組が個人的に好きでした。かっこいい。



……と、ここまでは楽しく観ていたのですが。


女子シングルが始まると!私の緊張は途端にマックスに。


……思えば、第一グループから選手のミスが少なかったように思います。


個人的に、マライア・ベル選手のムーブメントが好きでした。
彼女のフリーはジャパンオープンで見ていたのですが、その時より遥かに磨きがかかった今回のフリー「Experience」は彼女らしい、瑞々しくも華やかで素晴らしいものでした。

ジャンプも幅高さがあってダイナミックですよね。彼女のフリップジャンプが大好きです!


また好きだなーって思ったのはアンジェラ・ワン選手。
エレガンスとはまさにこのこと!と言わんばかりの、優美で流れのある演技でした。

今回は残念でしたが、スパイラル等々非常に見応えがあって素敵でした。


何か、いい大会になるかもしれない……そんな予感がした第一グループの滑走が終わり…


第二グループの6分間練習が始まりました。


もうね、笑っちゃうレベルでした。


3-3があちこちにあるのは言うまでもないのですが……

トリプルアクセルが見れるんですよ!?


この6分間で見た、トゥクタミシェワ選手(以下リーザ)のクリーンなトリプルアクセルは忘れられません。


そして、ウンス選手から滑走は始まりました。

直前の練習では心配になる場面もありましたが、滑りきってくれました。

ジュニアから気になっていた彼女。やはり生で見ても素敵でした!😍でっかいルッツジャンプの時は私が壁を広げてあげたいですね(やめれ)



そして、第二滑走。



物凄いものを、見てしまいました。



それと同時に、この場にいることができてよかったと、心の底から思いました。



紀平梨花選手です。クリーンなジャンプだけでなく、身体に音を宿したようなその「音の表現力」に、目が離せませんでした。

紀平さんのフリーのテーマは「地球の誕生」だそうです。「美しい嵐」が起こり、巨大なエネルギーをもってして、地球が生まれていく………そんな様子が、確かに見えました。


あまりにも、衝撃的でした。


完璧でした。



そして、ここからがNHK杯女子シングル、神展開になるのです…。


紀平さんの直後の滑走者は、ロシアのレオノワ選手。
レオノワ…アリョーナはもともとアサインされていませんでしたが、ラジオノワ選手の棄権があったため急遽アサインされました。


…彼女には映画音楽がよく合います。

マスクオブゾロのクールな音楽に乗って、なんと、彼女もノーミスしたのです。



ここで終わりません。


次の滑走者、三原舞依選手もノーミス演技。


昨シーズンから持ち越したフリー「ガブリエルのオーボエ」。私が彼女のプロで一番好きなものです。


柔らかで美しいスケーティングは、優美なその音楽にぴったりです。
衣装も相まって、天使って舞依ちゃんのことを言うんだなと思いました()


……そして、私の愛しのあの選手が登場しました。


そう、リーザです!



もう、ほんっっっとうに私が緊張してました←



最初のトリプルアクセルこそ、オーバーターンでしたが……。


あとのジャンプはノーミス。最後のクリムキンイーグルでは、思い切り会場を煽ってくれました。私もヒューヒューしました。笑



……思えば、私が彼女を好きになった理由の一つに、「彼女のレディなスケート」がありました。


ただ妖艶なだけではない、品がある、シニアのレディらしいスケート……。


この日、彼女の「レディなスケート」を見ることができて、私は本当に幸せでした。


終わりのスピンのとき、涙で視界がぼやけてました。

ここ数年波があった彼女が、溌剌と美しく、そして楽しそうに滑ってくれた……この事実がたまらなく嬉しかったのです。



リーザの余韻もつかの間、最終滑走は我らが(?)宮原知子選手…さっとんです!


ただただ、圧巻の滑りでした。


ジャパンオープンで見たときとは別物でした。それだけ、プログラムが磨きあがっていました。


彼女の、一つの線を紡ぐような、緻密なスケートに艶が加わっていました。



やはり、ミスパーフェクトは強かったです。




結果は…紀平さんが優勝、さっとんが二位、リーザは三位でした。



こんな神大会あるか!?!?



ありがとう神様!!!!





……ここで終わりではないのです笑


このあとは男子フリーがありました!

正直、体調が万全ではなくなっていたのですが←


いくつか印象に残った演技について書きます。


まずは、韓国のジュンヒョン選手。

韓国男子のスケートは非常に好みです←
ジンソも密かに好きでした!

ジュンヒョン選手の、背中から肩、腕にかけてのしなやかな動きが美しかったです。



続いてケヴィン。

ただただ、日本で見ることができてよかったです。
現役を続けてくれて嬉しかったです。

彼の四回転は圧巻でした。


佐藤くんのショスタコービッチに載せたスケーティングも、非常に男前でかっこよかったです。
クラシック似合うのいいです。うん。←


通称ラトデニなデニスの和プロもかっこよかったです。そして演技中ステファン師匠の髪かきあげめっちゃセクシーでした(どこ見てんの)



後半グループ、個人的に見てみたかった選手が多く、楽しかったです。


まずはヴィンス。彼のキャラが生かされたコレオはかっこよかったです。本当にまじ回転不足…(´;ω;`)


個人的に感動したのが草太くんの信長協奏曲。本当だったら2年前、出ていたはずのNHK杯……。怪我を乗り越えて、NHK杯の場で、美しいスケーティングと3Aが見られて良かったです。和プロいいね!!!


続いては、昨季の仮面舞踏会で密かにハマっていたアリエフ…ジーマですね。

演技は残念なところが多かったのですが、抽象的な音楽をスケーティングと身体で表現していたのはさすがでした。

あのプロの完成形が見たい。本当に!それくらいモダンでアーティスティックなプログラムでした。


昌磨くんはね、もうさすがです。
クワドの質が文句ないです。

クラシックが似合う重厚なスケーティングは圧巻でした。
全日本で見られるのも嬉しい!


最後はヴォロノフ選手。フリーは、今年7月に亡くなってしまったデニス・テンが振り付けた「Way Down We Go」です。

テンくんが振り付けた、最初で最後の競技プロです。


曲も、振り付けも、ヴォロノフ…セリョージャにぴったりな、そんなプログラムでした。

私はセリョージャと言う人を全て知っているわけではありません。

ですが、その演技を通してセリョージャという人の温かさ、強さ、優しさ、そしてかっこよさが、ぐっと伝わってきました。


素晴らしいプログラムを生み出したテンくんと、セリョージャに感謝しかありません。

現地で見ることができて、本当に幸せでした。



この男子をもって、私のNHK杯観戦は終わりました。



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日が変わって11/11のお昼、私はキャリーバッグをひきずりながら、広島市内のとあるホテルへ行きました。


目的は、リーザのファンミ。


……遡ること11/10の夜。
ホテルで私は、リーザの衝撃の案内を見ました。


要約すると、ファンの皆さんにお礼を言いたいから、ホテルに来てほしいとのこと。


……迷いに迷い、親にも相談した結果、私は帰りの新幹線を遅らせ、リーザに会いに行くことにしました。


……目の前に現れたリーザは、それはもう夢のような可愛らしさでした。

最初こそホテルは大騒ぎでしたが、ある方の一声で、ホテルの外に一列に並び、ひとりひとりリーザにサインや写真をもらうことになりました。


制限時間があるため、自分に間に合うかな?なんて心配をしていましたが……。無事きました、私の順番。


あまりのど緊張に頭が真っ白になった私は、壊滅的な英語でパンフレットにサインをお願いし、2ショットを撮ってもらいました。


そして最後に一言だけ、ありがとうとおめでとうをリーザに伝えました。


リーザはそれに対し、「Thank you」と微笑みながら言ってくれました。




……………死。




ただただ、可愛くて、綺麗でした……。
そして声が可愛い!!(可愛いしか言ってない)



ファンひとりひとりに真摯に対応するリーザ。本当に素敵でした。リーザのファンになれてよかったと、心の底から思いました。



途中、リーザのコーチであるミーシンが乱入したりするなど()、非常にアットホームで楽しい空間でした。




夢心地のまま、私は広島駅でレモネードやらなんやらを買い込み、帰路につきました。




人生初の国際公式試合の観戦は、それはもう最高に楽しかったです。


大好きなリーザの演技を見ることができて、スケートファンとしての悔いはありません。()

リーザとの2ショとサインは家宝です。



次回の観戦予定は、12/24全日本選手権のペアフリー、男子フリーです。


楽しみたいと思います。


長々とお読みいただき、ありがとうございました!



行くで、大阪ーーー!!




最後に、私が目撃したリーザのフリーの動画リンクを載せます❤



Elizaveta Tuktamysheva NHK Trophy 2018 FS. Елизавета Туктамышева ПП



I LOVE you,Liza❤


2018.12.18

町田樹は甘美であった

いつぶりすぎって話ですよね、ごめんなさい/(^o^)\

 

遊です!

こんばんは!

 

今回は、もうずっと前ですが、私が心から尊敬してやまない、ひとりのプロスケーターが引退した、そのときの、私の心のつぶやきです。

 

次回は、NHK杯観戦記をアップする予定です😊

それまで、このポエミーなブログを頑張って読んでください(誰やねん)

 

ちなみに、これを書いたのは10/7です(白目)

 

いやあ、会社が忙しくて………。

 

 

もう少し、更新頑張ります。

 

 

それでは、下からどうぞ。

 

 

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最後の最後まで、あの人は甘美でした。

 

 

さる2018年10月6日、ひとりのプロスケーターが引退しました。

その人の名は、町田樹

私が尊敬してやまないひとです。

 

彼は、私の人生を変えました。

彼がヘーゲルの『美学講義』を読んでいたことをきっかけに、哲学や美学に

興味を持った私は、大学のゼミで「美学」を学ぶゼミを選びました。

 

そして、ゼミでは多くの思考に出会いました。

その思考は、私に「世界の見方」を教えてくれました。

 

さらにフィギュアスケートという身体芸術に対して、真剣に向き合ってみたいと、院進まで考えました。

結局院進はしませんでしたが、学問に少しでも向き合ったことは、私の糧になりました。

 

 

町田樹というひとは、私の翼でした。

私を、甘美で芳醇な「美」と「思考」の世界へ連れていってくれました。

 

そして、彼の作品たちも、翼として、私をその美と思考の世界へ、私を連れて行ってくれました。

 

限界まで突き詰められた思考の果てに生まれた彼の作品は、どんな硝子細工よりも繊細で、複雑で、シンプルで、美しく……そして生きるよろこびに溢れていました。

 

美、思考、生を氷の上で感じる経験は、私の栄養になり、今たしかに私の体の芯で生きています。

 

 

…彼の生き様は、私が生きる力です。

自分の運命を自分で切り拓く貴方のようになりたいと、いつも私を奮い立たせて

くれます。

 

町田樹は、私の運命を切り拓いてくれた、ヒーローでした。

そしてこれからもずっと、ヒーローです。

 

町田樹さん、貴方に出会えて私は幸せでした。

フィギュアスケートに出会えて、幸せでした。

生きていて、よかったと心の底から思います。

 

町田さん、ありがとう。

 

これからもずっと、貴方が進む道に幸せが溢れていますように。

ずっとずっと、応援しています。

 

2018.10.07

またいつか、どこかで……デニス・テンさんへ

以前のブログ(氷上の一欠片)で書いていた記事を再び載せます。

あの日から、二か月が経ちました。未だに信じることができません。

 

 

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どうしても文章にしないと、自分の心がふわふわしたままで落ち着かないので、文にすることにしました。

初めて応援した海外の男子スケーター、デニス・テンが、亡くなりました。

未だに信じることができません。

今でも悪い冗談でしょう?本当に彼が亡くなったの?と、ことあるごとに思ってしまいます。

でも、確かに、彼はもうこの世にはいないのです。

彼を応援し始めたきっかけは、2015年四大陸選手権

気品と華やかさに溢れたそのスケートの虜になった私は、彼を応援していこうと決めました。

生まれて初めて、海外の男子選手を応援しようと決めた瞬間でした。

それ以降、彼が出た試合の動画をなるべくチェックしたり、過去の演技を見てみたり……。決して熱心とは言えませんが、常に彼のことを応援していました。

彼が日本で出演したアイスショーは二回、見に行きました。そのなかでも忘れられないのが、2015年のクリスマスオンアイス。

彼にドハマりしていた私は、なんとなんと、いわゆるファンアートを制作してプレゼントしてしまいました。今思うと少し恥ずかしいし、荷物になるものをプレゼントしてしまって申し訳ない気持ちがあります…。

でも、それくらい彼を応援していたんです。

だって、それまでもそれ以降でも、ファンアートを作って送ったのは彼だけですから。

彼のインスタグラムに、私のプレゼントっぽいものが写っていたときは歓喜だったなぁ。(そのあと自分のとは違うかもとも思ったけど…笑)

このままずっと、現役を終えても、彼のスケートを、彼の生き様を、見ることができるものだと、そう信じきっていました。

彼が亡くなったと聞いた直後は、泣くことすらできず、ただただ悲しみに包まれているSNSを眺めることしかできませんでした。

亡くなった次の日、カザフスタン大使館に設けられた献花台へ、献花に行きました。頭の整理はついていないどころか、泣くことすらできていなかったけど、一度ちゃんとお別れをしたいと思って、赤いバラを二本持って行きました。

彼を知らなかったら行くことすらなかったであろう、カザフスタン大使館。このような形で行きたくはなかったな…。

記帳の番が近づくにつれて、あ、これが最後なんだって、やっと実感が湧いて。彼の死を聞いてから初めて、泣きました。記帳している手が止まりかけたりもしました。それでも、なんとかして感謝を伝えたいと思って、ありがとう、って何度も伝えてきました。

その次の日の夜あたりに、テン君を想う方々のツイートを見て、涙が止まらなくなりました。

でも、泣くことができてよかったとも、思うのです。このままだと、きっと心が疲れ果ててしまっただろうから。ただ、一度決壊すると目と心は弱いもので、すぐウルッとくるようになってしまいました。

テン君が亡くなって、たくさんのことを考えました。

そこで思い知ったんです。人生って、本当にいつ終わるか分からない。

だからこそ、自分の周りにいてくれる人たちを愛して、自分を愛して、自分の人生を日々全うしたいと。そう思うようになりました。

そして、負の感情で自分を傷つけることもやめようって思いました。だって、人生はコーラのようなものだから。ね?テン君。人生には怒ったり、泣いたりする暇もないのです。

でも、もう少しだけ、あなたを偲ばせてくださいね。泣かせてくださいね。

最後に。

デニス・テン

もう、脚は痛くないですか。

苦しくはないですか。

さぞかし無念だったと思います。

そして、あなたが亡くなって、私もとても苦しいです。

もう、二度と、あなたのスケートが見られないと思うと、涙が止まりません。

でも、私はあなたには、またいつか、どこかで会える気がしてならないのです。

それがどこでなのか、いつなのか。それは誰にも分かりません。ただ、会えると、そう感じるのです。

あなたに再び出会えるその日まで、私は私の人生を生きます。あなたに頑張ったよ!って誇れるような人生を生きます。

会えたらまた、あなたの気品と華やかさに満ちあふれた、スケートを見せてくださいね。

そうそう、あなたの写真が大好きでした。あなたの人柄と技術が、あの数々の美しいポートレートを生み出したのだと思います。私も良いポートレートが撮れるように、精進しますね。ふふ。

さようならは言いません。

たくさんの幸せをありがとう。

またいつか、どこかで、出会うその日まで。

2018.07.25

はじめまして

はじめまして。そうでない方もこんにちは。ある界隈では遊(ゆう)と、また別の界隈では美卯(みう)と名乗っています。お好きな方で、また慣れている方でお呼びくださいませ。

 

以前はtumblrで記事を書いていたのですが、思い切って移動してきました✌

 

氷上の一欠片

 

 

フィギュアスケート、ミュージカル、昭和アイドルなどなど…いろんなことが好きな、普通の社会人です。 

 

ここでは、上で述べた、「わたしが好きなもの」に対する私の思いを、綴っていこうと思います。

 

 愛するものたちへの、言葉にならない思いを、どうにかして言葉にしたい。 そう思って、始めました。 至らないところ、たくさんあると思います。 どうぞ、よろしくお願い致します。

 

 

2018.10.07